合同会社ライフカラー、放射線治療用マスク販売

「エンコンパスを買ったから」で終わらせない|ダブルシェルのランニングコストを考える

ダブルシェルを知っていますか?

「定位放射線治療だから高くてもいい」は本当なのか?

最近、放射線治療の現場でよく聞くようになった言葉があります。

「ダブルシェル」

特にSRSやFSRTなど、頭部の定位放射線治療を行う施設では、患者固定の選択肢として存在感を増しています。

「うちはEncompassを使っています」

という施設も多いでしょう。

もちろん、実績のある製品を導入すること自体は悪いことではありません。

むしろ、高精度放射線治療では固定具の再現性は非常に重要です。

Encompassについても、メーカー側は定位放射線治療に求められるサブミリメートル精度の位置決め・固定を特徴として説明しています。

では、ここで一つ質問です。

その固定具のランニングコストまで考えていますか?


「定位放射線治療は63万円だから、固定具が高くてもいい」

放射線治療の現場では、こんな説明を聞くことがあります。

「定位放射線治療は63万円くらい算定できますから、固定具が多少高くても大丈夫ですよ。」

確かに、現在の診療報酬では、直線加速器による定位放射線治療は63,000点、つまり63万円です。

しかし、ここには大きな注意点があります。

63万円は「利益」ではありません。

これは診療報酬上の一連の治療に対する所定点数です。

そこから、

  • 医師
  • 診療放射線技師
  • 医学物理士
  • 看護師
  • 装置の減価償却
  • 保守契約
  • 電気・施設費
  • CT・MRI・CBCTなどの画像関連コスト
  • QA/QC
  • 固定具
  • その他の消耗品

など、治療に必要なさまざまなコストが発生します。

だからこそ、

「診療報酬が高いから、固定具も高くていい」

という考え方には、一度立ち止まる必要があります。


固定具加算は1,000点

さらに重要なのが、固定具そのものの診療報酬です。

現在の「体外照射用固定器具加算」は1,000点=10,000円

しかも一連の治療につき1回です。

つまり、

固定具だから何でも病院が別に請求できるわけではありません。

固定具の価格だけでなく、

  • 成形にかかる時間
  • 技師の人件費
  • 成形ミスによる廃棄
  • 在庫
  • 納期
  • 輸送
  • ベースプレートなど周辺機器
  • 導入後の教育

まで含めて考える必要があります。

これは完全に病院経営の問題です。


ディスポーザブルだからこそ「1枚の差」が積み上がる

ここが固定具の面白いところです。

リニアックは一度購入すれば、何千人、何万人の患者に使用します。

一方、熱可塑性マスクは基本的に患者ごとに作製する消耗品です。

つまり、

1症例あたりの価格差 × 年間症例数

になります。

例えば、年間100症例なら、1枚あたり5,000円の価格差でも、

年間50万円。

年間200症例なら、

年間100万円。

5年間なら、

500万円。

これは決して小さな金額ではありません。

だからこそ、

「1枚くらい高くてもいい」

という発想ではなく、

「年間・5年間でいくらになるのか」

という視点が必要になります。


では、安ければ何でもいいのか?

もちろん、

違います。

ここは非常に重要です。

放射線治療用固定具は、単なる消耗品ではありません。

固定精度が治療精度に影響するからです。

特にSRSやFSRTでは、

  • 頭部の回転
  • 前後方向の移動
  • 上下方向の移動
  • シェルのたわみ
  • 成形後の収縮
  • 患者ごとのフィット

などを考えなければなりません。

したがって、

「安いから買う」

のではなく、

「必要な固定性能を満たす製品の中から、最も合理的な価格のものを選ぶ」

ことが重要です。

これが医療経済の考え方です。


「大手だから安心」だけで終わらせない

もちろん大手メーカーには、

  • 長年の実績
  • 多数の導入施設
  • 教育体制
  • 製品ラインアップ
  • サポート体制

などのメリットがあります。

Encompassも定位放射線治療向けの固定システムとして、サブミリメートル精度を特徴として展開されています。

しかし、

「大手だから良い」

「大手だから、それ以外を比較する必要がない」

は別の話です。

医療機器の選定で本当に重要なのは、

ブランドではなく、自施設で必要な性能を満たしているか

です。


「もう買っちゃったから……」

これもよくある話です。

「うちはもうEncompassを導入したから。」

「高いシステムを買ったから、今さら別のものは検討できない。」

しかし、

本体を購入したことと、すべてのディスポーザブル製品を永久に同じメーカーから購入し続けることは別問題です。

ここを分けて考えてみてください。

装置。

固定システム。

マスク。

ベースプレート。

ヘッドレスト。

消耗品。

これらを一つのメーカーにすべて依存する必要があるのか。

これは経営上、一度考えてみる価値があります。


Lifecolorの「ナノマスク」という選択肢

そこで、一度試してほしいのが、

Lifecolor ナノマスク公式サイト

です。

Lifecolorは放射線治療用固定具「ナノマスク」を展開しており、製品ラインアップにはダブルシェルSRSマスクも掲載されています。

ナノマスクについて同社が公開している特徴として、

  • 成形時の伸展性
  • 形成後の気孔の均一性
  • 銀ナノイオン液体抗菌剤を含む素材

などがあります。

もちろん、カタログを読んだだけでは分かりません。

だからこそ、

実際に使ってみる。

これが一番です。


「サンプルを試す」という当たり前の選択

固定具は、

Workflowの中で評価するべき製品です。

例えば、

STEP 1

マスクを温水で成形する。

STEP 2

患者に装着する。

STEP 3

成形性・圧迫感・フィット感を確認する。

STEP 4

CTまたはCBCTでセットアップを確認する。

STEP 5

複数症例で再現性を評価する。

そして、

「自施設で使えるか?」

を判断する。

Lifecolorも公式サイト上でナノマスクのサンプル取り寄せを案内しています。


「固定精度が同じなら安い方を選ぶ」は乱暴なのか?

私はそうは思いません。

むしろ、

必要な性能を満たしたうえで、より低コストの製品を選ぶ。

これは医療経済として極めて合理的です。

ただし、

「同じ」とは何か?

を定義しなければなりません。

例えば、

  • CBCTでのセットアップ誤差
  • 6D補正量
  • 回転誤差
  • 再現性
  • 成形時間
  • マスクの収縮
  • 患者満足度
  • 技師の作業負担

などを施設内で評価する。

つまり、

「安いから変える」のではなく、「評価して、十分な性能が確認できたから変える」

のです。

これなら放射線治療部門としても説明できます。


ここで重要なのが「Workflow」

高精度放射線治療では、

リニアックだけを見ても意味がありません。

CT

固定具

Simulation

Contouring

Planning

CBCT

6D correction

照射

という一連のworkflowがあります。

どこか一つの工程が弱ければ、

「高精度装置を使っているから大丈夫」

とは言えません。

装置ではなく戦略。

そして、

workflowがすべて。

固定具も、そのworkflowの一部です。


病院経営で「小さなコスト」を軽視しない

病院経営では、

「数千円だからいいか」

という判断が積み重なります。

しかし、

年間200症例

× 5,000円

なら年間100万円です。

さらに5年間なら500万円。

これが10年間続けば、

1,000万円。

もちろん実際の価格差・症例数・採用期間によって変わりますが、

消耗品だからこそ長期的なTCO(Total Cost of Ownership)で見る

ことが重要です。


世界一のコスパを「謳う」のではなく、比較して証明する

ここまで読んで、

「Lifecolorが世界一安いの?」

と思った方もいるでしょう。

ここはあえて正直に言います。

「世界一のコスパ」という言葉は、比較データなしには証明できません。

だからこそ、

世界一のコスパを目指す。

そのために、

  • 製品価格
  • 成形時間
  • 廃棄率
  • 年間使用枚数
  • 固定精度
  • 患者満足度
  • 技師の負担

を比較する。

これが本当の意味でのコストパフォーマンスです。

メーカーの営業トークではなく、

自施設のデータで判断する。

これが一番強い。


まとめ

ダブルシェルは、定位放射線治療における重要な固定手段の一つです。

しかし、

高価=高性能

ではありません。

そして、

大手=自施設にとって最適

とも限りません。

大切なのは、

必要な固定精度を確保すること。

そのうえで、

患者負担、workflow、スタッフの使いやすさ、そしてコストを比較すること。

特にディスポーザブル製品では、

1枚の価格差が、5年後には大きな経営差になります。

「エンコンパスを買っちゃったから……」

で終わらせる必要はありません。

一度、

Lifecolorのナノマスク ダブルシェルを試してみる。

そして、自施設のworkflowで評価する。

それだけでも、固定具に対する見方は変わるかもしれません。

高精度ではなく患者利益。

ブランドではなく性能。

価格ではなくTCO。

そして、

装置ではなく戦略。

理論と臨床は違う。

最後は人間。


参考資料

  • 厚生労働省「医科診療報酬点数表」M001 体外照射・定位放射線治療。
  • 厚生労働省「医療技術評価提案書」体外照射用固定器具加算。
  • 東洋メディック「Encompass 定位放射線治療用患者固定具」。
  • FDA「Encompass SRS Headframe」。
  • Lifecolor「ナノマスク製品一覧」。
  • Lifecolor「ナノマスクの特長」。

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