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放射線技師から医学物理士へ!無駄な寄り道をしないための5つの道しるべ

放射線治療の現場で「もっと深く治療計画に関わりたい」「線量計算やQAに責任を持ちたい」と感じたことはありませんか?
そんなあなたにとって、**医学物理士(Medical Physicist)**というキャリアは非常に魅力的です。

しかし、診療放射線技師から医学物理士になるには、「何から始めればいい?」「そもそも何が必要なの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
今回は、無駄な寄り道をせずに最短ルートで目指すための5ステップを解説します。


✅ 1. 「医学物理士」には3段階あることをまず理解せよ

医学物理士といっても、実は以下のようなステップがあります。

  • 医学物理士補(学士レベルの知識と一定の履修単位)
  • 医学物理士(修士修了+試験合格)
  • 専門医学物理士(実務経験と専門試験)

🔍 重要ポイント:

  • 大半の放射線技師はまず「医学物理士補」を経て、「医学物理士」を目指します。
  • 資格認定団体は日本医学物理学会(JAPM)。認定要件は毎年更新されるので、必ず公式ページを確認しましょう。
     → https://www.jmpt.or.jp/

✅ 2. 医学物理専門の大学院を「フルタイム」で選ぶべし

多くの医学物理士は、**認定大学院(医学物理士養成課程)**を修了しています。

🔧 放射線技師から医学物理士になる場合、多くは仕事を一度辞めてフルタイムで大学院に通うのが現実的です。

代表的な大学院(2025年時点):

  • 京都大学 医学研究科 医学物理士コース
  • 広島大学 放射線災害・医科学研究所
  • 金沢大学、千葉大学、名古屋大学 など

💡 ポイント:

  • 夜間や通信課程では物理士資格が取れないことが多いため注意。
  • 認定コースでない大学院を選ぶと、必要単位を満たせず遠回りになるリスクも。

✅ 3. 大学院入試は「物理・数学・英語」重視。今すぐ準備せよ

放射線技師出身者が苦戦しがちなのが入試の理系科目

試験内容(例):

  • 大学レベルの物理(特に放射線・核物理)
  • 数学(微積・線形代数・確率統計)
  • 英語(TOEICや長文読解)

✏️ 対策のヒント:

  • 市販の「大学院入試対策物理・数学問題集」で基礎から積み上げる
  • 医療物理の英文論文を読む練習をしておく(特にRadiotherapy and Oncology、Med Physなど)

✅ 4. 大学院在学中の「臨床実習」は妥協するな

大学院では、**臨床現場での実習(放射線治療計画、QA、機器校正など)**が必須です。

🎯 ここがキャリアの“核”になります。

良い実習環境とは:

  • **高精度放射線治療機器(IMRT、IGRT、SBRT等)**が導入されている
  • 臨床医学物理士が複数名在籍している施設
  • 大学院と連携が強く、論文指導や研究支援が受けられる

大学院を選ぶ際は、臨床実習先の質も重視すべし。


✅ 5. 「資格取得後」に進むキャリアを具体的に描け

資格取得はゴールではなくスタートです。

医学物理士の主な就職先:

  • 大学病院の放射線治療部門(非常勤→常勤登用の例あり)
  • 放射線治療機器メーカー(QAコンサルや研究職)
  • 海外大学(PhD進学や研究員)

💡「専任ポスト」が少ないのが日本の現実。だからこそ、大学院在学中から論文執筆や学会発表で自分を売り込むことが重要です。


🎯 まとめ:最短ルートは「覚悟」と「戦略」の両輪で

ステップ内容ポイント
1資格構造を知る医学物理士補 → 医学物理士へ
2認定大学院に進学フルタイムが基本
3入試対策物理・数学・英語は避けられない
4実習に全力投球将来の就職にも直結
5資格後の展望院生中にアピールを積むべし

📝 おわりに

放射線技師から医学物理士への道は、決して“簡単”ではありません。でも、強い動機と正しいステップさえあれば確実に到達できます

「なんとなく興味がある」ではなく、「臨床で物理的視点から治療に貢献したい」という想いがあれば、今からでも遅くはありません。

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