合同会社ライフカラー、放射線治療用マスク販売

放射線治療医という職業は消えるのか? それとも価値が上がるのか?

なぜ放射線治療医は増えないのか?

海外との違いから見える日本の放射線治療の課題

放射線治療は、

がん治療の三本柱の一つである。

  • 手術
  • 薬物療法
  • 放射線治療

この中で、

放射線治療だけが単独で根治を目指せることもある。

それほど重要な治療である。

しかし、

日本では昔から言われている。

「放射線治療医が足りない」

なぜなのだろうか。


日本の放射線治療医は少ない

日本では年間100万人以上が新たにがんと診断される。

そのうち約30〜40%が、

人生のどこかで放射線治療を受ける可能性がある。

しかし、

放射線治療専門医数は決して多くない。

特に地方では、

1人で年間300〜500人以上を担当する施設も珍しくない。


一方アメリカはどうか

米国では、

Radiation Oncologyは非常に確立された専門領域である。

医学部卒業後、

厳しいマッチングを突破して初めて研修に進める。

かつては、

米国医学生の中でも最難関診療科の一つだった。


給料はどれくらい違うのか

ここは多くの人が驚く。


アメリカ

放射線治療医

平均年収

約45〜60万ドル

日本円で

約7000万〜9000万円

になることもある。

都市部や大規模施設ではさらに高い。


日本

病院勤務医

おおよそ

1500〜2500万円

程度が中心である。

教授クラスでも

米国との差は非常に大きい。


もちろん、

医療制度が違うので単純比較はできない。

しかし、

経済的魅力という意味では大きな差がある。


それでもアメリカで人気が落ちた理由

実は面白い。

2010年代後半から、

米国でも放射線治療医人気が低下した。

理由は、

AIではない。


最大の理由は

供給過剰予測

だった。


一時期、

「将来放射線治療医が余る」

というレポートが出た。

その結果、

研修医志望者が減少した。


しかし現実は違った。

高齢化に伴い、

放射線治療患者は増加している。

現在は再び見直されつつある。


日本で人気が出ない理由①

学生時代に見えない

これが大きい。

医学生は

  • 外科
  • 内科
  • 救急

は見る。

しかし、

放射線治療科を見学する機会は少ない。


つまり、

存在を知らない。


実際、

研修医になって初めて

放射線治療医という職業を知る人も多い。


人気が出ない理由②

「放射線科」の誤解

患者も学生も混乱する。


放射線科

画像診断

と思われている。


しかし実際には

  • 画像診断医
  • IVR医
  • 放射線治療医

は全く違う。


この認知不足は大きな問題である。


人気が出ない理由③

派手さがない

正直に言う。

手術は派手である。

カテーテルも派手である。

救急も派手である。


放射線治療はどうか。

毎日、

輪郭を描く。

計画を立てる。

QAをする。

カンファレンスをする。


地味である。


しかし、

実際に患者を治しているのは、

この地味な作業である。

理論と臨床は違うのである。


人気が出ない理由④

AIに仕事を奪われると思われている

最近増えた誤解。


AI contouring

Auto Planning

Adaptive RT


これを見て、

「放射線治療医は不要になる」

と思う学生がいる。


しかし実際は逆。


AIが作るのは輪郭。

AIが作るのは計画。


誰に治療するか。

どこまで照射するか。

再照射するか。

緩和照射するか。


これを決めるのは人間である。


最後は人間。


では将来性はあるのか

私は非常に高いと思う。

理由は3つ。


高齢化

患者は増える。


SBRT増加

治療は複雑化する。


AI時代

単純作業は減る。

しかし、

判断業務は増える。


つまり、

放射線治療医の仕事は

「輪郭作成」

から

「戦略設計」

へ変わる。


若い先生に伝えたい

放射線治療医は、

決して楽な仕事ではない。


しかし、

  • 根治治療
  • 緩和医療
  • AI
  • MRI
  • Biology
  • Physics

すべてに関われる。


こんな診療科は他にあまりない。


海外から見る日本

ASTROやESTROに行くとよく分かる。

海外の放射線治療医は、

非常に自信を持っている。


なぜか。


治療戦略の中心にいるからである。


日本もそうなるべきだと思う。


放射線治療は

最後の選択肢ではない。

重要な選択肢である。


まとめ

なぜ放射線治療医は増えないのか。

理由は、

  • 学生時代に見えない
  • 認知度が低い
  • 派手さがない
  • AIへの誤解

である。


しかし現実には、

  • 患者数増加
  • 高精度治療増加
  • AI活用
  • 個別化医療

により、

放射線治療医の価値はむしろ上がっている。


装置ではなく戦略。

高精度ではなく患者利益。

そしてAI時代だからこそ、

治療方針を決める放射線治療医の重要性はさらに高まるのである。


参考文献

  • ASTRO Workforce Reports
  • ESTRO Health Economics Reports
  • 日本放射線腫瘍学会(JASTRO)専門医制度資料
  • AAMC Physician Workforce Reports
  • American Society for Radiation Oncology Workforce Analyses

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