最近の論文でよく見る「グラフィカルアブストラクト」

どうやって作る?実はChatGPTが強い味方です
医学・放射線腫瘍学関連の論文を読んでいると、最近よく見かけるのが グラフィカルアブストラクト(Graphical Abstract) です。
論文の要点を1枚の図で示すことで、
- 編集者・査読者の理解が圧倒的に早い
- SNSやウェブ掲載時に拡散しやすい
- 研究インパクトが伝わりやすく、採択率が上がると言われている
といったメリットがあります。
しかし……
「どうやって作るの?PowerPointで全部手作り?」
「専門のデザイナーでないと無理では?」
と思ってしまいますよね。実際、1枚の図を作るのに半日〜1日かかることも珍しくありません。
✅ ChatGPTを使えば作成が劇的にラクになる
最近では、AIが論文内容を解析し、図の構成まで提案してくれるようになっています。
特に便利なのがこの2つ:
① ChatGPTに「構成案」を作ってもらう
例)
この論文のGraphical Abstract案を作って
(目的・手法・主要結果・結論を整理)
すると、
- どんな図を置くべきか
- 矢印やアイコンの配置
- 色の使い分け
などを 医学論文の慣例に沿って提案してくれます。
② 図版の自動生成
ChatGPT(または外部連携の画像生成AI)により、
- MRI、肝臓、放射線アイコン
- 相関図・タイムライン
- 各ブロックの配置
まで含めた完成イメージを作ることができます。
🔧 実際の流れ(最短15〜30分)
| STEP | やること |
|---|---|
| 1 | Abstract or Results部分をChatGPTに入力 |
| 2 | 「横長16:9で学術誌向けに」などと指定して構成案生成 |
| 3 | 提示されたレイアウトをPowerPointに転記 |
| 4 | 図表(ADC相関など)は既存グラフを差し替え |
| 5 | 最後に投稿誌のフォーマットに合わせ調整 |
🧪 医学論文向けに特化したツールも併用可能
- Mind the Graph(科学イラスト充実・無料版あり)
- BioRender(高品質・医学系ジャーナルで採用多数)
- Typeset(論文PDF読み込み→図化提案)
「ChatGPTで構成案」+「PowerPoint or BioRenderで仕上げ」が
最も効率の良い現代スタイルです。
📌 まとめ
- Graphical Abstractは採択率向上に寄与
- AIを使えばデザイン経験ゼロでも作れる
- ChatGPTは構成案+画像生成まで対応可能
- 仕上げはPowerPointでも十分OK
🎯 これから投稿を目指す研究者へ
「科学の本質は内容。だけど、伝え方も重要」
忙しい臨床の合間に、0からデザインする必要はもうありません。
AIを使い倒して、効率よく研究成果を世界に届けましょう。
もし希望があれば、ナノマスク採用施設の方だけに論文に合わせた
カスタムGraphical Abstractも一緒に作成しますので、
お気軽にご相談ください! ✨


