🎉 今日でJASTRO会も終了!

次なるESTROはストックホルム!
何を学べる?ここで情報“先取り”
JASTRO2025が閉幕しました。
多くの施設で「来年の診療に何を持ち帰るか」を話し合っている頃かと思います。
では、次に向かうべき国際学会はどこか?
それはもちろん──
🌍 ESTRO(European Society for Radiotherapy & Oncology)
2026年は スウェーデン・ストックホルム で開催されます。
ESTRO は
世界最大級の放射線腫瘍学の学会であり、
「明日からの実装」から「5〜10年後の未来技術」まで一度に把握できる貴重な場。
JASTROとは雰囲気も内容も大きく異なるため、
日本の放射線治療従事者にとって得られる学びは非常に大きいのが特徴です。
この記事では、
ESTRO2026で絶対に学べること・押さえておくべき分野を先取り解説します。
✅ 1. Adaptive Radiotherapy(ART)の“本場の最前線”
ESTROは毎年、**ART(適応放射線治療)**が最もホットなテーマのひとつ。
特に学べるポイントは:
- Online ART のワークフローと QA
- Daily re-optimization の臨床的価値
- 胃腸ガス・変位への対処
- AI/Deep Learning を使った自動輪郭の進化
- 欧州でのコスト‐ベネフィット解析
日本ではまだ導入が限られていますが、
ESTROでは 「すでに日常診療に組み込まれた例」 が多数紹介されます。
「適応治療は本当にコストに見合うのか?」
この問いに対する国際の答えが得られます。
✅ 2. FLASH放射線治療と超高線量率の新潮流
欧州は FLASH 研究が極めて活発。
ESTROでも毎年、生物効果・線量測定・機器開発の最新データが集まります。
学べる内容:
- FLASH のRBE(相対生物効果)の最新知見
- 臨床試験の進捗
- 電子線 vs 陽子線 vs 光子線 FLASH
- 線量計測の課題(電離箱・フィルム・シンチレータ)
- FLASH向けデバイスの未来予測
“夢物語”ではなく“臨床研究フェーズ”に入っている点は、
日本の学会では得られないリアルです。
✅ 3. AI × Radiotherapy の実装例が豊富
ESTROは「AI の実働デモ」が非常に多いのが特徴。
- 自動輪郭の精度
- 患者選択のAIサポート
- 機械学習を用いた線量予測モデル
- 物理士のワークフロー削減
- QA自動化(ログベースQAなど)
特に
「実際にヨーロッパの施設で日常運用されているAI」
の具体例を見ることができます。
✅ 4. Proton / Carbon Therapy(粒子線)のリアリティ
欧州は陽子線・重粒子線治療が一般化しており、
ESTROでは次のテーマが多く議論されます。
- PBS(pencil beam scanning)の最適化
- Range uncertainty(範囲不確実性)への対応
- 煙突効果、setup error、motionの評価
- Adaptive proton therapy の実例
- 重粒子線の臨床データ
粒子線治療の未来像を知りたい人に最適の学会です。
✅ 5. 高精度固定具・ポジショニング・QAの欧州スタンダード
固定具の話題も日本より多く、たとえば:
- 体幹部固定具の再現性データ
- 頭頸部シェルの比較研究
- セットアップ誤差の欧州標準値
- 小児の固定具(鎮静なしでの保持)
- 呼吸同期システムの欧州型ワークフロー
- エントリーポイントを減らす治療室デザイン
特に技師・物理士には実務に直結する学び。
日本の施設での運用と比較しやすく、
改善点が大量に浮かびます。
✅ 6. Radiobiology(放射線生物学)の最新知見
ESTROは放射線生物学セッションも強く、
- 低線量率の生物効果
- 高LETの反応
- 腫瘍免疫とのクロストーク
- Radio-sensitizer の新知見
- 高齢者・低PS患者の反応性
など、基礎研究の最前線が分かります。
“臨床 × 生物学” の橋渡しに最適。
📌 まとめ:ESTROは「5年先の放射線治療の姿」が見える学会
JASTROが日本の標準化・臨床のまとめなら、
ESTROは 未来予測+実装例の宝庫 です。
- ART
- AI 自動化
- FLASH
- 粒子線
- 欧州式QA
- 高精度固定・位置管理
- Radiomics / 生物学
- 教育・組織運営
これらが一度に学べる機会は、
世界を見ても ESTRO しかありません。
✈️ ストックホルム開催の魅力
- 学会場はアクセス良好
- 欧州の放射線治療施設の見学ツアーも例年あり
- 市街地が美しく治安が良い
- 医療イノベーションの街としても有名
旅行としても学会としても “最高の地”。


