合同会社ライフカラー、放射線治療用マスク販売

💡 医療機器展示会の「莫大な費用」はどこから来るのか?

― 買い手である医療者が気を付けるべき5つのポイント ―


■ 1. 医療機器展示会の「華やかさ」の裏側

学会会場や展示ホールで見かける医療機器展示。
照明が輝く巨大ブース、ブランドロゴ入りのバックパネル、ノベルティやお菓子が並ぶテーブル、
そしてスーツ姿のセールスマンが笑顔で迎える——。

しかし、その華やかさの裏には、莫大な費用がかかっています。
ブース設営、レンタル機材、運搬、電気工事、広告費、宿泊・交通費……。
さらにランチョンセミナー(昼食付き講演会)を主催する企業は、
数百個の高級弁当を配布し、その分も費用に上乗せされます。


■ 2. その費用の原資は「最終的に医療機関から」

では、この費用はどこから来るのでしょうか?
答えは単純です。最終的には医療者や医療機関が購入する機器の価格に含まれているのです。

企業は展示会への出展を“投資”と位置づけています。
宣伝や顧客獲得にかけた費用は、製品の販売価格で回収されます。
つまり、我々医療者が購入する機器の中には、
「装置そのものの原価+開発費+営業費+展示会費用+セミナー費用」
が全て上乗せされているという構造です。


■ 3. 医療機器展示会でよく見られる費用構成の例

項目内容概算コスト
ブース設営費大型パネル、照明、什器、デザイン費など約300〜800万円
人件費セールススタッフ、通訳、モデルなど約200〜500万円
運搬費機器・什器の輸送、設置撤去約50〜150万円
ランチョンセミナー弁当代・会場費・スピーカー謝礼約200〜400万円
ノベルティ・印刷物パンフレット、カタログ、粗品約50〜100万円

👉 合計すると、1社あたり数千万円規模の出費になることも珍しくありません。


■ 4. なぜ企業はそこまでお金をかけるのか?

医療機器業界は、参入企業が多く競争が激しい世界です。
機器の性能差がわずかでも、「ブランドイメージ」や「信頼感」で選ばれる傾向があります。
つまり展示会は、単なる商談の場ではなく、**“信頼を演出する舞台”**なのです。

医師や看護師、放射線技師、病院経営者など、購買決定に関わる人々が一堂に会する場。
そこでの印象が契約に直結するため、企業は惜しみなく投資を行います。
しかしこの「演出費」は、結果的に製品価格やメンテナンス契約に反映されます。


■ 5. 買い手である医療者が気を付けること5選

① 見た目に惑わされない

展示ブースが大きい=製品が優れている、とは限りません。
華やかさは「マーケティングコスト」であり、性能とは無関係です。
冷静にスペック、保守体制、臨床データを確認しましょう。

② 「価格の裏側」を意識する

同じ性能でも、営業経費の高い企業は販売価格が高くなります。
価格交渉の際は、**「この価格には展示会費も含まれていませんか?」**と
やんわり聞いてみるのも一つの手です。

③ 学会講演=中立とは限らない

ランチョンセミナーは製品の魅力を伝えるための企業プレゼンテーションです。
講演者が中立的な第三者か、企業に関連する立場かを確認しましょう。
科学的エビデンスと宣伝の境界を見抜く力が求められます。

④ 価格以外の価値を見極める

サポート体制、納入後のトレーニング、修理対応の速さなど、
“人”によるアフターサービスこそ長期的には価値を生みます。
「高いけど安心できる」には理由がある場合もあります。

⑤ 施設の立場でコストを考える

展示会で見た最新機器に惹かれても、
導入後の維持費・保守契約・ソフトウェア更新費を冷静に試算すること。
初期費用よりもトータルコストを意識しましょう。


■ 6. 「知ること」が最も有効なコスト削減

展示会の豪華さや弁当の質に感心するのではなく、
「このコストは誰が負担しているのか?」という視点を持つことで、
医療経済の本質が見えてきます。

医療機器は確かに高価ですが、
高い理由のすべてが“技術的価値”とは限りません。
知識を持った買い手ほど、無駄なコストを支払わずに済むのです。


■ まとめ

医療機器展示会の費用は、最終的に医療者が支払う価格に含まれている。
だからこそ、私たちは「価格の背景」を見抜く力を持たなければならない。

AIやデジタル時代になっても、最後に判断するのは「人」。
機器を選ぶのも、患者の安全を守るのも、最終的には医療者です。
賢い買い手であることが、良い医療を支える第一歩なのです。

最後に:Lifecolorの広告費は年間いくらぐらいでしょうか。

学会会場にLifecolorの看板が出ていないのが答えです。

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