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おすすめできる中国製リニアック5選

コスパ最強で選ぶための“失敗しない見方”を医療者向けに解説

「中国製リニアックって実際どうなの?」
ここ数年、この質問はかなり増えた。結論から言うと、“安いかどうか”だけで選ぶ時代ではなく、機能・保守・運用の総合点で見る時代である。

特に材料委員会・機器選定委員会で評価されるのは、単なる本体価格ではない。
**治療の安定性、保守体制、教育コスト、将来の拡張性まで含めた“総所有コスト(TCO)”**で説明できるかどうかである。

今回は、放射線治療現場で話題になりやすい中国系プラットフォームの中から、コスパ視点で検討しやすい5候補を紹介する(※実際の価格は仕様・契約・保守・地域で大きく変わるため、公開情報ベース+選定軸重視で解説)。


まず前提:コスパは「本体価格」では決まらない

リニアック選定で本当に効くのは、次の5点である。

  1. 画像誘導の質(CBCT/CT統合、位置合わせの再現性)
  2. 治療機能(3DCRT/IMRT/VMAT/SBRT対応)
  3. 治療スループット(1日患者数、段取り時間)
  4. 保守・部品供給・エンジニア体制
  5. 既存ワークフローとの親和性(TPS/OIS/QA運用)

中国メーカー群も以前よりかなり進化しており、業界記事でも**“CBCTやVMATの実装が進んだ国産機が増えてきた”**という整理がされている。活発な国内メーカーとして、聯影(United Imaging)、新華(SHINVA)、大医(Daiichi/TAICHI)、雷泰、東軟智睿(IntelliRay)などが挙げられている。


1) 联影(United Imaging)uRT-linac 306

まず検討に入れやすい“現実的コスパ枠”

uRT-linac 306は、聯影の中でも**「標準機でどこまで回せるか」**を考える施設に向く候補である。
公式ページでは、同源双束の画像誘導、全工程を意識した一体型プラットフォーム、0.5mm等中心精度、120葉MLC、FFF 1400MU/min、GPU加速モンテカルロなどが打ち出されている。

また中国メディア記事ベースでは、県域・下位施設市場で“価格と実用性”が評価されやすいという文脈でuRT-linac 306が紹介され、2025年の中標価格中央値(参考値)も言及されている。

向いている施設像

  • 新規導入・更新で「過不足ない高機能」が欲しい
  • まずはIMRT/VMAT/SBRTを安定稼働させたい
  • 価格だけでなく将来の標準化も重視したい

2) 联影(United Imaging)uRT-linac 506c

CT一体型で差が出る“上位コスパ枠”

uRT-linac 506cの最大の特徴は、診断級CTとリニアックの同床同軸設計を前面に出している点である。公式には、CTシミュレーションから画像誘導、治療実施までの一体化フローを強調している。さらに、544°回転、120葉MLC、FFF 1400MU/min、4D-CT、呼吸同期といった高機能が並ぶ。

コスパの考え方

  • 本体価格が上がっても、ワークフロー短縮・再撮像減少・精度説明のしやすさで回収できる可能性がある
  • 肺・上腹部・変動臓器をよく扱う施設では、単純価格比較より価値が出やすい

3) SHINVA XHA600E

“標準治療をしっかり回す”実務コスパに強い

SHINVAのXHA600Eは、6MV単エネルギー、120葉DMLC、kV-CBCT、MV-EPID、IGRTテーブル、3D-CRT/IMRT/SBRT/IMAT対応など、現場で必要な要素をきちんと押さえた構成が見える。

派手さよりも、**「日々の治療を安定して回す」**という実務目線で評価しやすいタイプである。

向いている施設像

  • まずは標準的な高精度放射線治療を安定運用したい
  • 教育コスト・操作習熟を抑えたい
  • 施設規模に合わせて導入したい

4) SHINVA XHA1400

エネルギー・適応幅を広げたい施設向け

XHA1400は、SHINVAの上位寄り構成として、6MV/10MVの二光子+6–12MeV電子線を備え、深部~浅在病変までの対応幅を意識した設計になっている。公式説明でも、高精度IGRT、モジュール制御、MLC、将来的な高度治療技術への対応が示されている。

さらに2025年には、SHINVAがXHA600E/XHA1400で中国製リニアックとして初のMDR CE認証取得を発表しており、規制対応や品質体制の観点でも注目材料になっている。

向いている施設像

  • 電子線運用をしっかり残したい
  • 幅広い症例を1台でカバーしたい
  • 調達時に「規制認証」を説明材料にしたい

5) 大医(TAICHI)

“価格だけでは測れない”多モード統合の独自枠

TAICHIは、一般的なリニアック比較の表に載せにくいが、直線加速器+ガンマ系+画像誘導の多モード統合という独自性が強い。澎湃・関連情報では、西京医院導入や、多モード統合の考え方、3DCRT/IMRT/VMAT/SBRTなど多様な治療モードを強調している。

コスパ視点のポイント

  • 単純な“本体価格/台”では比較しにくい
  • 施設の症例構成と戦略(SRS/SBRT比率、複合治療の考え方)次第で価値が大きく変わる
  • 「唯一性」を活かせる施設では非常に面白い選択肢

じゃあ「コスパ最強」はどれ?

正直に言うと、施設ごとに違う
ただ、材料委員会・病院経営層に説明しやすい順で言うなら、まずは以下の順で比較表を作ると通りやすい。

  • 標準コスパ重視:uRT-linac 306 / XHA600E
  • 高機能・将来性重視:uRT-linac 506c / XHA1400
  • 戦略特化型:TAICHI

導入検討で“褒められる”比較項目 5つ(そのまま会議で使える)

  1. 本体価格ではなく、5年保守込み総額で比較する
  2. 1日患者数の想定(実運用)を数字で出す
  3. ダウンタイム時の代替対応を契約前に確認する
  4. MLC・IGRT・VMATの実機デモ条件をそろえる
  5. 既存TPS/OIS/QAとの接続コストを別立てで出す

これができると、単なる「安く買いたい」ではなく、
**“病院に利益を残しながら安全に回す選定”**として評価されやすい。

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