医療機器は「不良品を出してはいけない」

― 放射線治療における品質・安全性・使いやすさをどう守るか ―
医療機器は、他の産業製品とは決定的に異なる点があります。
それは――
「不良品=患者さんの生命に直結する」ということ。
放射線治療の世界では、
わずかな固定具の歪み、シェルの不均一、硬化ムラ、ひび割れ、
あるいは治療中の破損など、ほんの小さな品質不良が
- 位置ずれ
- 線量誤差
- 治療の中断
- 患者安全のリスク
につながる可能性があります。
この原則を前提として、
医療機器メーカーは「不良品を出さない」という当たり前でありながら最も難しい課題と向き合っています。
■ 不良品があれば、行政指導が入る
医療機器は薬機法の管理下にあり、
重大な不具合は企業の信頼問題を超えて、
行政指導や回収措置(クラスⅠ〜Ⅲ区分) に発展します。
つまり、
“品質が悪い=価格が安い”では済まない。
医療機器メーカーは、信頼と安全性を背負って製品を出す立場です。
■ 当社(Lifecolor/ナノマスク)が最も大切にしていること
他社の品質管理体制についてはコメントできませんが、
少なくとも当社は以下の点を何より優先しています。
① 不良品ゼロを目指す品質管理
医療機器において
「100個中99個が良品」ではなく「100個すべてが良品」であるべき
という考え方を徹底しています。
- 原材料の検査
- 成形工程の温度/厚み管理
- 硬度の均一性
- 形成後の反り・ひび割れのチェック
- 出荷前の最終検査
この“地味で手間のかかる工程”が、安全を支えています。
② 患者様の負担が最小であること
放射線治療は、治療そのものだけでなく
**固定具の“快適さ”や“におい”“硬さ”“圧迫感”**も重要です。
ナノマスクは、
- 成形時の温度ムラが少ない
- 硬化後の収縮が少なく痛みを生じにくい
- ニオイが少なく呼吸がしやすい
- 圧迫感が小さい
といった 患者様への負担を軽減する要素 を重視して設計しています。
③ 現場が使いやすいこと
放射線治療技師の方々から寄せられる声として、
- 「成形しやすい」
- 「硬化速度がちょうどよい」
- 「厚みが安定している」
- 「MLC精度を活かすための固定精度が高い」
という “現場のリアル” があります。
固定具は治療精度の土台となるため、
使いやすさ=医療安全 です。
■ 医療機器は「安ければ良い」ではない
もちろん、医療機器は適正な価格であるべきです。
しかし、固定具のように 患者さんに直接触れ、安全性と再現性が要求される製品は、
- 安いから買う
- とりあえず使う
という考え方ではなく、
「品質と安全性が確かな製品を選ぶ」
この視点が何より大切です。
■ ナノマスクは「品質 × 安全性 × 使いやすさ」を最優先に
当社は創業当初から
「不良品ゼロ・患者様に優しい・現場が使いやすい」
という価値を最優先にしてきました。
- 北海道
- 本州
- 四国
- 九州
などで導入施設が増えているのも、
こうした姿勢に共感いただけているためだと考えています。
■ まとめ
医療機器は、単なる製品ではありません。
患者さんの安全を守る“命を扱う道具”。
ゆえに、不良品は1つも許されない。
そして、
品質・安全性・使いやすさ・患者様への優しさ
これらを同時に満たすことが、
本当の意味での医療機器メーカーの責任です。
当社のナノマスクは、
その責任を果たすために日々改良を続けています。


