ITEM2026前に予習!オートコンツアリング対応装置と注目企業まとめ

オートコンツアリングとは?
オートコンツアリング(Auto-contouring)とは、CTやMRIなどの医療画像から腫瘍や臓器輪郭(OAR)を自動的に描出する技術です。従来、治療計画担当者(放射線治療技師や治療医)が手作業で輪郭を描いていた作業を、AIやディープラーニング技術を使って自動化することで、時間短縮・作業負担軽減・再現性向上が期待されています。
ただし、装置ごとに精度やワークフロー、既存の治療計画システムとの統合度は大きく異なります。ITEM2026では、最新のオートコンツアリング機能を体験できる貴重な機会です。ここでは、注目すべき5社とポイントを整理します。
1. バリアン(Varian)
ポイント
- Eclipseプラットフォームとの統合
- AI支援による腫瘍・OARの自動輪郭作成
- Adaptive RTとの併用で毎回の治療計画更新に対応可能
- ITEMで見るべき点:AIが自動生成した輪郭の精度、修正作業のしやすさ、既存ワークフローとの連携
バリアンのAuto-contouringは、Ethos Adaptive RTやEclipseプラットフォーム上で提供され、日々の治療計画修正や適応治療での効率化に力を発揮します。AIの推定輪郭は自動で提案され、医師や技師がレビュー・修正して承認する流れです。
2. エレクタ(Elekta)
ポイント
- Unity MR-Linac / Monacoプランニングとの連携
- MR画像上でも自動輪郭生成に対応
- 複雑な臓器や動きのある部位でも比較的精度が高い
- ITEMで見るべき点:MR画像での輪郭自動化精度、再現性、ワークフローのスムーズさ
エレクタのオートコンツアリングは、MRI誘導放射線治療の強みを活かし、軟部臓器の位置変動や形状変化を考慮した輪郭生成が可能です。Adaptive RTのフルフローにも対応しており、毎回の再計画での精度確認が重要なポイントです。
3. アキュレイ(Accuray)
ポイント
- Radixact / CyberKnife対応
- AIを活用した臓器・腫瘍輪郭生成
- CyberKnifeの照射精度と統合
- ITEMで見るべき点:小さな腫瘍や局所部位の輪郭精度、治療計画への反映スピード
アキュレイのAuto-contouringは、照射精度の高いTomoDirectやCyberKnifeと組み合わせることで、正確な照射計画作成を効率化します。臨床での利便性は、ワークフローにどう統合されるかで決まります。
4. 日立ハイテク(Hitachi High-Tech)
ポイント
- 粒子線治療やO-リング型ガントリーと連携
- 位置合わせ、輪郭自動化、照射計画の統合
- ITEMで見るべき点:粒子線での輪郭精度、治療計画への連動性、再計算の容易さ
日立ハイテクは、粒子線や高精度放射線治療の計画でのAuto-contouringをサポート。特に再照射やadaptive workflowの際に、輪郭修正が容易かどうかが評価ポイントです。
5. ライフカラー(Lifecolor)
ポイント
- 固定具やマスクなど、ポジショニングと輪郭精度の間接的支援
- 患者の体動や位置誤差を最小化
- ITEMで見るべき点:ポジショニング補助の効果、固定具とAuto-contouringの相性、臨床での実運用のしやすさ
ライフカラーは直接AIを提供する会社ではありませんが、正確なセットアップがAuto-contouring精度に直結するため重要です。装置との連動や患者負担軽減もチェックポイントです。
ITEMでの注目ポイントまとめ
- 輪郭の精度:腫瘍・OARの自動描出精度
- 修正のしやすさ:AIが提案した輪郭を短時間で修正可能か
- ワークフロー統合:既存治療計画システムとの連携
- Adaptive RT対応:毎回再計画やオンライン適応治療で使えるか
- 臨床上の利便性:ポジショニングや再撮像との相性
まとめ
オートコンツアリングは、治療計画時間の短縮、作業負担軽減、治療精度向上に直結する技術です。ITEMでは、上記5社を中心に比較・体験することで、自施設に最適なAuto-contouringソリューションを見極めることができます。
AI輪郭作成の精度や修正のしやすさ、Adaptive RTとの連携、臨床現場での運用性を意識して、ブースを回る順番を決めると効率的です。

